本ページの内容がおすすめな方は・・・
私たちは職業柄、日頃より多くの美容室や理容室のオーナーと話しをしています。
内容としましては、将来の展望や経営上の問題点だったりするのですが、現状では次のような悩みを持たれている方が多いです。
経営に苦戦を強いられている美容室や理容室が多いことは、本ページをご覧いただいている方たちでしたら知ってのとおりかと思います。
きっと、あなたも新規に新しい店舗がオープンしたかと思うと、先日まで営業していた美容室や理容室が店舗を閉めているのを目の当たりにしているのではないでしょうか。
理由としては、単純に美容室や理容室の数が多すぎることに加え、美容室や理容室にお金を使う若者たちの数が減っていることが考えられます。
合計:361,348件(平成19年度は356,341件)
理容室:130,214件(平成19年度は136,768件)
美容室:231,134件(平成19年度は219,573件)
歯科診療所:68,474(平成24年)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/12/
コンビニ:50,601件(2014年6月)
http://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
厚生労働省の平成24年度衛生行政報告例の概況によると、合計361,348件もの理美容室が営業をしているのです。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/12/
コンビニや歯科医院の数と比べてみれば一目瞭然、美容室や理容室の店舗数がいかに多いかがわかります。
御存知の通り、少子高齢化の影響で、おしゃれに敏感な若者の数がどんどん減ってきています。
また、おしゃれそのものにお金を使う若者たちが減っていることが、更に追い打ちをかけています。
総務省が発表した2013年9月15日時点の推計人口によると、65歳以上の人口は3,186万人となり、総人口に占める割合が25.0%と過去最高を更新しました。
つまり、日本における人口の4人に1人が高齢者という超高齢社会が訪れたのです。
若年者層の給料は上がらず、自由に使えるお金は減る一方。
新規顧客の獲得が難しくなり、今後その流れは変わらないどころかより激しくなります。
価格を安くするなどの方法で顧客獲得を目指したとしてもライバルが価格を下げたら同じこと。
更に価格を下げなければ顧客獲得ができなくなり首を締めるだけです。
少ない顧客を複数の美容室・理容室で奪い合っているうちは、この負の連鎖が終わることはありません。
頑張って集客したとしても、受入体制の問題で断らなくてはならないこともあります。美容室や理容室にとって、それは大きな機会損失となっています。
また、次のような問題も抱えています。
そうです。
つねに店舗にコストをかけ続けていかなければ、時代にマッチしつづけることが難しいのです。
既存顧客に飽きられず、新規顧客を確保し続けていくためには、それなりの予算が必要となります。
繰り返しになりますが4人に1人が65歳以上という超高齢社会を迎えました。しかしながら、ご高齢の方たちに喜ばれる美容室や理容室が少ないという現状があるのです。
「高齢者の髪型は何でもいい」と思われている方がいますが、それは100%否定します。
私たちは、年間に多くの高齢の方たちの接客を通じて、年齢を重ねた方でも、お洒落を楽しみたいと思っていることを知っているのです。
このことは、総務省のデータからも裏付けできます。
総務省「家計調査年報:2008年」の統計によりますと、年間にかけるパーマ料金の平均は70歳以上が最も高額で12,325円となっています。次いで60歳代が8,623円です。しかし29歳以下となると2,108円となるのです。
パーマをかける若者が少ないという要因もあるかもしれませんが、それにしても差がありすぎます。
このデータからも、高齢者の方々がパーマをかけてお洒落を楽しみたいと考えていることがわかるのではないでしょうか。
しかし「本当はお洒落を楽しみたい」と感じている方でも、事情により自宅から出られないことも多いという現状があります。
問題なのは、介護が必要な方は対応してくれる美容室や理容室が少ないということです。
仮に対応してもらえても、お洒落とは程遠い髪型にしかしてもらえないこともあるのです。
ではどうすればいいのでしょうか?